「日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳くらい」と聞いたことがある方は多いでしょう。
では、現在60歳の男性なら「81歳-60歳」で、あと21年ほど生きるという意味なのでしょうか。
実は、そうではありません。
平均寿命とよく似た言葉に「平均余命」がありますが、この2つは意味が異なります。
自分の現在の年齢から「平均してあと何年生きると考えられるのか」を見るときは、平均寿命ではなく平均余命を確認します。
厚生労働省が公表した最新の「令和7(2025)年簡易生命表」によると、平均寿命は男性81.35年、女性87.33年です。
一方、60歳の平均余命は男性23.86年、女性29.07年となっています。
この記事では、平均寿命と平均余命の違い、平均余命の見方、2026年中に迎える年齢別の平均余命、数字を見るときの注意点までわかりやすく解説します。
🍀安心ポイント
平均寿命は「0歳の平均余命」です。
すでに60歳、70歳になっている方が、平均寿命から現在の年齢を引いて「あと何年」と計算するものではありません。
自分の年齢から平均してあと何年生きると考えられるのかを知りたい場合は、その年齢の平均余命を確認します。
📌この記事でわかること
- 平均寿命と平均余命の違い
- 最新の日本人の平均寿命
- 自分の年齢の平均余命
- 2026年の生まれ年から平均余命を調べる方法
- 平均余命を見るときの注意点
平均寿命と平均余命は何が違う?
平均寿命と平均余命はよく似た言葉ですが、意味は少し違います。
まずは違いを簡単に整理してみましょう。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| 平均寿命 | 0歳の人が平均してあと何年生きると期待されるか |
| 平均余命 | ある年齢の人が平均してあと何年生きると期待されるか |
厚生労働省では、0歳の平均余命を「平均寿命」としています。
平均寿命とは「0歳の平均余命」
最新の「令和7(2025)年簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は次のとおりです。
| 性別 | 平均寿命 |
|---|---|
| 男性 | 81.35年 |
| 女性 | 87.33年 |
前年と比べると、男性は0.25年、女性は0.20年長くなりました。
ここで注意したいのは、平均寿命が「今生きている人の死亡年齢の平均」ではないことです。
生命表は、ある期間の死亡状況が今後も変わらないと仮定したときに、各年齢の人が平均してあと何年生きるかを計算したものです。
平均余命とは「その年齢から平均してあと何年か」
平均余命は、現在の年齢から平均してあと何年生きると期待されるかを表します。
たとえば最新の2025年簡易生命表では、次のようになっています。
| 年齢 | 男性の平均余命 | 女性の平均余命 |
|---|---|---|
| 50歳 | 32.82年 | 38.41年 |
| 60歳 | 23.86年 | 29.07年 |
| 65歳 | 19.68年 | 24.52年 |
| 70歳 | 15.78年 | 20.10年 |
| 75歳 | 12.24年 | 15.88年 |
| 80歳 | 9.10年 | 11.95年 |
| 90歳 | 4.38年 | 5.66年 |
ただし、60歳+平均余命23.86年=83.86歳になるので「今60歳男性は83.86歳まで生きる」という個人の寿命を予測しているわけではありません。
あくまで、生命表上の60歳の人について「平均してあと23.86年生きる」という統計上の期待値です。
「平均寿命-現在年齢」で計算しない
たとえば60歳の男性について、平均寿命を基準に81.35歳-60歳=21.35年と計算すると、「残りは平均21年ほどなのかな」と考えるかもしれません。
しかし実際の60歳男性の平均余命は23.86年です。
同じように60歳女性の場合も、87.33歳-60歳=27.33年ではなく、平均余命は29.07年です。
これは、60歳まで生存した人について改めて平均余命を計算するためです。

2026年版|年齢別の平均余命一覧
ここからは、厚生労働省「令和7(2025)年簡易生命表」をもとに、2026年中に迎える年齢ごとの平均余命を一覧にします。
令和生まれ
| 生まれた年 | 和暦 | 2026年中に迎える年齢 | 男性の平均余命 | 女性の平均余命 |
|---|---|---|---|---|
| 2026 | 令和8年 | 0歳 | 81.35年 | 87.33年 |
| 2025 | 令和7年 | 1歳 | 80.51年 | 86.48年 |
| 2024 | 令和6年 | 2歳 | 79.53年 | 85.51年 |
| 2023 | 令和5年 | 3歳 | 78.55年 | 84.52年 |
| 2022 | 令和4年 | 4歳 | 77.56年 | 83.53年 |
| 2021 | 令和3年 | 5歳 | 76.57年 | 82.54年 |
| 2020 | 令和2年 | 6歳 | 75.58年 | 81.54年 |
| 2019 | 平成31年 /令和元年 |
7歳 | 74.58年 | 80.55年 |
※2019年は5月1日に元号が平成から令和に変わったため、「平成31年」と「令和元年」の両方があります。
平成生まれ
| 生まれた年 | 和暦 | 2026年中に迎える年齢 | 男性の平均余命 | 女性の平均余命 |
|---|---|---|---|---|
| 2018 | 平成30年 | 8歳 | 73.59年 | 79.55年 |
| 2017 | 平成29年 | 9歳 | 72.59年 | 78.56年 |
| 2016 | 平成28年 | 10歳 | 71.60年 | 77.56年 |
| 2015 | 平成27年 | 11歳 | 70.60年 | 76.57年 |
| 2014 | 平成26年 | 12歳 | 69.61年 | 75.57年 |
| 2013 | 平成25年 | 13歳 | 68.61年 | 74.58年 |
| 2012 | 平成24年 | 14歳 | 67.62年 | 73.59年 |
| 2011 | 平成23年 | 15歳 | 66.63年 | 72.60年 |
| 2010 | 平成22年 | 16歳 | 65.64年 | 71.61年 |
| 2009 | 平成21年 | 17歳 | 64.66年 | 70.62年 |
| 2008 | 平成20年 | 18歳 | 63.67年 | 69.64年 |
| 2007 | 平成19年 | 19歳 | 62.69年 | 68.66年 |
| 2006 | 平成18年 | 20歳 | 61.72年 | 67.67年 |
| 2005 | 平成17年 | 21歳 | 60.74年 | 66.69年 |
| 2004 | 平成16年 | 22歳 | 59.77年 | 65.71年 |
| 2003 | 平成15年 | 23歳 | 58.80年 | 64.73年 |
| 2002 | 平成14年 | 24歳 | 57.82年 | 63.75年 |
| 2001 | 平成13年 | 25歳 | 56.85年 | 62.77年 |
| 2000 | 平成12年 | 26歳 | 55.88年 | 61.78年 |
| 1999 | 平成11年 | 27歳 | 54.90年 | 60.80年 |
| 1998 | 平成10年 | 28歳 | 53.93年 | 59.82年 |
| 1997 | 平成9年 | 29歳 | 52.96年 | 58.83年 |
| 1996 | 平成8年 | 30歳 | 51.98年 | 57.85年 |
| 1995 | 平成7年 | 31歳 | 51.01年 | 56.87年 |
| 1994 | 平成6年 | 32歳 | 50.04年 | 55.88年 |
| 1993 | 平成5年 | 33歳 | 49.06年 | 54.90年 |
| 1992 | 平成4年 | 34歳 | 48.09年 | 53.92年 |
| 1991 | 平成3年 | 35歳 | 47.12年 | 52.94年 |
| 1990 | 平成2年 | 36歳 | 46.16年 | 51.96年 |
| 1989 | 昭和64年 /平成元年 |
37歳 | 45.19年 | 50.98年 |
※1989年も途中で元号が昭和から平成に変わっているため、「昭和64年」と「平成元年」の両方があります。
昭和生まれ
| 生まれた年 | 和暦 | 2026年中に迎える年齢 | 男性の平均余命 | 女性の平均余命 |
|---|---|---|---|---|
| 1988 | 昭和63年 | 38歳 | 44.22年 | 50.00年 |
| 1987 | 昭和62年 | 39歳 | 43.26年 | 49.03年 |
| 1986 | 昭和61年 | 40歳 | 42.29年 | 48.05年 |
| 1985 | 昭和60年 | 41歳 | 41.33年 | 47.08年 |
| 1984 | 昭和59年 | 42歳 | 40.38年 | 46.11年 |
| 1983 | 昭和58年 | 43歳 | 39.42年 | 45.14年 |
| 1982 | 昭和57年 | 44歳 | 38.47年 | 44.17年 |
| 1981 | 昭和56年 | 45歳 | 37.52年 | 43.20年 |
| 1980 | 昭和55年 | 46歳 | 36.57年 | 42.24年 |
| 1979 | 昭和54年 | 47歳 | 35.63年 | 41.28年 |
| 1978 | 昭和53年 | 48歳 | 34.69年 | 40.32年 |
| 1977 | 昭和52年 | 49歳 | 33.75年 | 39.36年 |
| 1976 | 昭和51年 | 50歳 | 32.82年 | 38.41年 |
| 1975 | 昭和50年 | 51歳 | 31.90年 | 37.46年 |
| 1974 | 昭和49年 | 52歳 | 30.98年 | 36.51年 |
| 1973 | 昭和48年 | 53歳 | 30.06年 | 35.57年 |
| 1972 | 昭和47年 | 54歳 | 29.16年 | 34.64年 |
| 1971 | 昭和46年 | 55歳 | 28.26年 | 33.70年 |
| 1970 | 昭和45年 | 56歳 | 27.36年 | 32.77年 |
| 1969 | 昭和44年 | 57歳 | 26.47年 | 31.84年 |
| 1968 | 昭和43年 | 58歳 | 25.59年 | 30.91年 |
| 1967 | 昭和42年 | 59歳 | 24.72年 | 29.99年 |
| 1966 | 昭和41年 | 60歳 | 23.86年 | 29.07年 |
| 1965 | 昭和40年 | 61歳 | 23.01年 | 28.15年 |
| 1964 | 昭和39年 | 62歳 | 22.16年 | 27.24年 |
| 1963 | 昭和38年 | 63歳 | 21.32年 | 26.33年 |
| 1962 | 昭和37年 | 64歳 | 20.50年 | 25.42年 |
| 1961 | 昭和36年 | 65歳 | 19.68年 | 24.52年 |
| 1960 | 昭和35年 | 66歳 | 18.88年 | 23.63年 |
| 1959 | 昭和34年 | 67歳 | 18.09年 | 22.74年 |
| 1958 | 昭和33年 | 68歳 | 17.31年 | 21.85年 |
| 1957 | 昭和32年 | 69歳 | 16.54年 | 20.97年 |
| 1956 | 昭和31年 | 70歳 | 15.78年 | 20.10年 |
| 1955 | 昭和30年 | 71歳 | 15.04年 | 19.24年 |
| 1954 | 昭和29年 | 72歳 | 14.31年 | 18.39年 |
| 1953 | 昭和28年 | 73歳 | 13.60年 | 17.54年 |
| 1952 | 昭和27年 | 74歳 | 12.91年 | 16.70年 |
| 1951 | 昭和26年 | 75歳 | 12.24年 | 15.88年 |
| 1950 | 昭和25年 | 76歳 | 11.58年 | 15.07年 |
| 1949 | 昭和24年 | 77歳 | 10.94年 | 14.27年 |
| 1948 | 昭和23年 | 78歳 | 10.31年 | 13.48年 |
| 1947 | 昭和22年 | 79歳 | 9.69年 | 12.71年 |
| 1946 | 昭和21年 | 80歳 | 9.10年 | 11.95年 |
| 1945 | 昭和20年 | 81歳 | 8.53年 | 11.21年 |
| 1944 | 昭和19年 | 82歳 | 7.98年 | 10.49年 |
| 1943 | 昭和18年 | 83歳 | 7.45年 | 9.80年 |
| 1942 | 昭和17年 | 84歳 | 6.94年 | 9.12年 |
| 1941 | 昭和16年 | 85歳 | 6.44年 | 8.47年 |
| 1940 | 昭和15年 | 86歳 | 5.97年 | 7.85年 |
| 1939 | 昭和14年 | 87歳 | 5.53年 | 7.26年 |
| 1938 | 昭和13年 | 88歳 | 5.11年 | 6.69年 |
| 1937 | 昭和12年 | 89歳 | 4.73年 | 6.16年 |
| 1936 | 昭和11年 | 90歳 | 4.38年 | 5.66年 |
| 1935 | 昭和10年 | 91歳 | 4.06年 | 5.18年 |
| 1934 | 昭和9年 | 92歳 | 3.74年 | 4.75年 |
| 1933 | 昭和8年 | 93歳 | 3.45年 | 4.34年 |
| 1932 | 昭和7年 | 94歳 | 3.16年 | 3.95年 |
| 1931 | 昭和6年 | 95歳 | 2.90年 | 3.58年 |
| 1930 | 昭和5年 | 96歳 | 2.65年 | 3.23年 |
| 1929 | 昭和4年 | 97歳 | 2.42年 | 2.90年 |
| 1928 | 昭和3年 | 98歳 | 2.20年 | 2.59年 |
| 1927 | 昭和2年 | 99歳 | 2.00年 | 2.31年 |
| 1926 | 大正15年 /昭和元年 |
100歳 | 1.81年 | 2.05年 |
1926年も途中で元号が大正から昭和に変わったため、「大正15年」と「昭和元年」の両方があります。
平均余命から「何歳くらい」を見るには?
平均余命に現在の年齢を足すと、生命表上で平均的にどのくらいの年齢になるのか、その目安を確認できます。
たとえば60歳の場合を見てみましょう。
60歳男性の場合
60歳+23.86年=83.86歳
60歳女性の場合
60歳+29.07年=89.07歳
ただし、この年齢まで生きることを予測した数字ではありません。

平均余命を見るときに知っておきたいこと
一覧表を見ると「自分はあと○年くらいなのか」と考えてしまいがちですが、平均余命にはいくつか注意点があります。
個人の寿命を予測する数字ではない
平均余命は、個人の余命を診断するものではありません。
生命表は、男女別の人口や死亡数などから算出した統計です。
健康状態や生活習慣、病歴、生活環境など、個人ごとの事情を反映した数字ではありません。
平均より長く生きる人も短い人もいる
平均余命は、その名前のとおり「平均」です。
たとえば60歳男性の平均余命が23.86年だからといって、全員が84歳前後まで生きるわけではありません。
平均より長く生きる人もいれば、短い人もいます。
そのため、老後の生活設計では平均余命だけを見て「この年齢まで準備すればよい」と決めないほうが安心です。
平均余命は毎年変わる
簡易生命表は毎年作成されています。
2025年簡易生命表では、主な年齢の平均余命は男女とも前年を上回りました。
死亡状況などが変われば、翌年以降の数値も変わります。
老後資金は平均余命より長く生きる可能性も考える
平均余命は、年金の受け取り方や老後資金を考えるときの参考にはなります。
しかし、平均余命より長く生きる可能性もあります。
たとえば65歳女性の平均余命は24.52年ですから、単純に足すと約89.5歳です。
一方で90歳、100歳を超えて生活する方もいます。
そのため、
- 年金
- 預貯金
- 住居費
- 医療費
- 介護費
などを考える際は、「平均まで」だけでなく、長生きした場合も含めて考えることが大切です。
平均寿命と健康寿命は同じではない
平均寿命と一緒によく耳にする言葉に「健康寿命」があります。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を示す指標です。
つまり、
平均寿命が長いことと、ずっと健康に生活できることは同じではありません。
平均余命を老後の生活設計の参考にするときは、「何年生きるか」だけでなく、「できるだけ健康に生活できる期間を長くする」という視点も大切です。
よくある質問(FAQ)
Q1.平均寿命と平均余命の違いは何ですか?
平均寿命は0歳の平均余命です。
一方、平均余命は60歳なら60歳、70歳なら70歳というように、それぞれの年齢から平均してあと何年生きると期待されるかを表します。
Q2.あと何年生きられるかの計算は65歳なら平均寿命から65歳を引けばよいですか?
いいえ。
男性の平均寿命81.35歳から65歳を引くと16.35年ですが、実際の65歳男性の平均余命は19.68年です。
女性も平均寿命87.33歳から65歳を引いた22.33年ではなく、65歳女性の平均余命は24.52年です。
Q3.平均余命を足した年齢まで生きられるという意味ですか?
いいえ。
平均余命は個人の寿命を予測した数字ではありません。
同じ年齢の人について、現在の死亡状況が続くと仮定した場合に平均してあと何年生きると期待されるかを示しています。
Q4.平均余命は毎年変わりますか?
はい。変わります。
簡易生命表は毎年作成され、その年の人口や死亡数などをもとに計算されます。
Q5.2026年の平均寿命は何歳ですか?
2026年9月時点では、2026年の死亡状況を基礎とした簡易生命表はまだ公表されていません。
最新は令和7(2025)年簡易生命表で、平均寿命は男性81.35年、女性87.33年です。
Q6.女性のほうが平均余命は長いですか?
最新の2025年簡易生命表では、この記事で掲載した各年齢で女性の平均余命が男性より長くなっています。
まとめ
「平均寿命」と「平均余命」は似ていますが、自分のこれからの生活を考えるときには違いを知っておくことが大切です。
平均寿命は0歳の平均余命であり、2025年の日本人では男性81.35年、女性87.33年です。
一方、すでに60歳、70歳など一定の年齢に達している人には、それぞれの年齢ごとの平均余命があります。
たとえば60歳なら、男性は23.86年、女性は29.07年です。
平均余命も個人の寿命を予測する数字ではありませんが、これから何年くらいの生活を考えておく必要があるのかを考える一つの目安にはなります。
年金、老後資金、住まい、医療、介護などを考えるときも、平均余命だけでなく、平均より長く生きる可能性も含めて準備しておくと安心です。
📚参考資料
厚生労働省では、男女別の生命表や主な年齢の平均余命の年次推移などを公開しています。


